SR400 バイク全般

SR400のクラッチスプリングを軽い新型に交換しました!はたして重いクラッチは楽になるのか?

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こんにちは、SRのクラッチ、インジェクションになるまでは重いと言われていますよね。ひと月ほど前にSRのクラッチスプリングを交換したので紹介します。参考にしてください。またアドバイス等あればよろしくお願いします。

経緯

私のSRは2007年式でキャブ車です。クラッチが重いと聞いていましたがSRが初めてのバイクである私は信号では握らない等の工夫で何とか乗り切ることが出来ると思っていました。実際それでも問題なかったでしょう。その時までは・・・

誘惑

ある時グロムに乗る機会があり、原付とはいえ、あまりのクラッチの軽さに衝撃を受けました。その時私は思ったのです。ギアチェンジやクラッチ操作はバイクに乗る楽しみの一つだが、重いクラッチを引くことはそれとは別だと。また、使用する頻度の高さからもコストパフォーマンスが高いと。この思いはパーツを取り寄せるために私の足をバイク屋に向かわせるのに十分な力を持っていました・・・・

 

部品

こちらは現役を退いたスプリングスの皆さんです。11年間お疲れさまでした。

ガスケット

再利用しちゃえと思っている人。はい、私です。無理です。新しい車体の場合は分かりませんが、熱で密着しているのか剥がす時にバリバリと割れたりちぎれたりと絶対再利用できません。用意しておきましょう。気まぐれで用意していましたがしていなかった時を考えると恐ろしい・・・

スプリング

お店に取り寄せを頼む時に注意です。「インジェクション仕様のもの」と言わないと同じ重いばねが届きます。僕は途中で気づいて慌てて訂正したため、ばねコレクションを増やさず済みました。

部品全部合わせて4000円弱です。

 

工具

エンジンオイル系

エンジンオイル交換と共に作業するのが良いと思います。ちなみに私はオイル交換を店ですると安いので百均の洗濯桶とペットボトルを使ってオイルを作業後再度入れ、即バイク屋に行って交換してもらいました。(これは自己責任で)

ねじ回し系

 

車載の六角、レンチのサイズで足ります。六角、レンチそれぞれラチェットソケットのものがあると物凄く楽になると思います。

アレンレンチはロングのものでないと届かない部分があるので要注意です。

ガスケットはがしアイテム

後述しますが本当はガスケットはがしのための薬剤やスクレーパーが必要だと思います。ドライバーや金属のフライ返しで代用できますが、ここにはお金をかけてもいいかもしれません。

その他

エンジンオイルに触れるのでパーツクリーナーが必要です

 

作業工程

全体の流れ

エンジンオイル抜き→フットレスト、リアブレーキ、キックペダル取り外し→クランクケースカバー取り外し→ガスケットはがし→スプリング交換→(逆手順に進む)

全部合わせて何時間でしょうか・・・慣れたら2時間もあれば余裕でできるのでしょうか。私は途中のあるトラブル(準備不足)で大きく時間を使いおそらく6時間はかかりました。基本的にネジを緩めて締めるだけなので簡単なはずです。しかし、暗黒の魔物はそこに潜んでいたのです・・・・ 

エンジンオイル抜き

スイスイーっとSRは二つのドレンボルトがあるのでそれぞれから抜いていきます。解説動画等でも紹介されているように、ボルトの下にガムテープ等で養生すると綺麗に作業できます。

フットレスト、リアブレーキ、キックペダル取り外し

取らずに作業できないかと暫し考えましたが時間の無駄でした。①②③のネジ緩めて外して行きましょう。①②の部分は最後までボルトを抜かないと外れない構造になっているので全部抜いてください。これらは変な角度で取付できないように穴が加工されているようです。上手くできていますね~~    

クランクケースカバー取り外し

外すボルトは丸で囲った部分の12箇所です。ボルトの長さが二種類あるので要注意です。

パカッ

ガスケットはがし

このフチの黒い部分がガスケットです。

来ました!ガスケットという黒い魔物。盲点でした。格闘しました、クランクケースを傷つけないようにするプレッシャーと。はがれません。しかしノミで削るような方法で無理に剥がしたくありません・・・ジレンマです。ちょこちょこ少しずつとクランクケースと平行にドライバーやターナーを移動させ剥がす事3時間!辺りは真っ暗です。やりました!!もう二度とこんな方法でやるもんかです。

皆さん、車体のためにも自分のためにも課金する事は悪くないと思います。以上ガスケットはがしでした。(個人的な感想です) 

ライトを消すと真っ暗です。

スプリング交換

もうスーイスイ、六つのネジを緩めて差し替えて締めるだけのワンツースリーです。締める時は対角線上に締めて(9Nm)ください。

残りは逆手順で進めて行きます。クランクケースカバーのネジは対角線状に締めていく(10Nm)事を意識してください。

 

交換後の感想

良い点悪い点が出てきたので紹介します。ただやはりものすごく定性的な評価が多くなるのであまり参考にならないかもしれません。読んでくれてありがとうございます。

良い点

感触としては20~30パーセント楽です。具体的には半クラッチ等で今まで握ったり放したりの微調整が大変だったのがスイスイになりました。他のSR乗りに握らせると羨ましがられます

悪い点

クラッチの繋がり始めが曖昧です。感触としては繋がる部分が奥になり、ぬぬぬぬっと(もしかして、滑ってる?)と思った頃に繋がります。

個人的な気持ちとしては(後悔はないけど前のままでも悪くはなかったな。)というちょっと未練がましい感想になりました。4000円かけて6000円分の価値があったという感じです。これは結構微妙。ズバッと繋がる感触も悪くないなと思いました。それだけクラッチの感触というのは大きく車体の印象を変えるのでしょう。

 

総評

変える前はズバッとズドンとぐいぐいと。俺に合わせてついてこいという肉食系変えた後はスッとゆったり、よりそって。気持ちに沿って穏やかに合わせてくれる草食系といったところでしょうか。

繋がった後はいつも通りドガッドガッドガドガドガドルドルドルルルルルルルルッと細い上品な外見からは想像できない激しさかつ、心地よい振動を伴った加速をしてくれるので草食系はロールキャベツですね(笑)そんな幅のある部分も面白みなのではないかと思うので、私はこのままで行こうと思います。

 

今回の改造で感じたこと

クラッチ一つでここまで変わる。どこかで聞いたメーカーの方が1つ1つのパーツにこだわるという話の理由を感じました。

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