天気:曇り→雨
旅程:札幌→函館
距離:297.5キロ
旅も一週間と少しが過ぎ、テントを張るのにも慣れました。
野宿していた公園でおじいちゃんに話しかけられました。昔バイクに乗っていたそうです。自分もこんな風にニコニコしながら旅のライダーに話しかけるようになるのでしょうか。少し楽しみです。
今日も曇り空、雨も降る予報です。札幌市の某公園から安全運転で出発します。
本日の最終目的地は函館。途中にある洞爺湖を見に行くために国道230号線を突き進みます。
洞爺湖
曇りには慣れました。雨にもだいぶ慣れました。平日の朝だからか誰もいません。
静かな湖面とグレーの雲と草の緑と、、コントラストの低い景色が目に優しい。心なしか小雨の湖のほとりの良さを感じました。
洞爺湖は火山活動によってできた湖で、湖の真ん中に島があり水の部分の形がドーナツのようになっています。
しかし、湖畔だと向こう側の山々と同化して少しわかりにくい・・・
ドーナツを堪能したい方は俯瞰、鳥瞰できるようなスポットを見つけると良いですね。
洞爺湖有珠山ジオパーク
洞爺湖の南西部には2000年3月31日に有珠山の噴火によって被害を受けた町の遺構を見ることが出来る場所があります。さて、そんなこんなで見学に行こうとした矢先に・・・
金比羅火口入り口まで行き引き返そうとして立ちごけ。坂道Uターンの途中、バランスを少し崩し足を着こうとしたら、坂道の傾斜分地面が遠くて着きませんでした。
この積載量+坂の下側へ倒れるという最悪なパターン。うんともすんとも言いません。
偶然通りかかった人が助けてくれたものの、その方と出会うことが無ければ全部荷物を降ろさなければならなかったところです。ありがとうございました。
坂道上り坂のUターンには要注意ですね。
遺構
この火山災害は熱い泥が町を襲ったそうです。遺構には建物の二階部分まで泥に埋まったアパートや泥に流された巨大な橋。その橋のぶつかった傷跡が残されています。
窓でしょうか、半分ほど泥の下に埋まっています。
こちらは泥によって流されてきた橋。ガードレールと電灯の柱が右にあるのが見えるでしょうか。こんな鉄骨の塊が流れるとは、、大自然のエネルギーの大きさにビビります。
こちらは一つ前の写真の橋が流れてきてアパートにぶつかり鉄骨がむき出しになっている状態です。
そして更に驚くことに(恐ろしいことに)鉄骨がむき出しになっている部分は二階部分で一階部分は今自分が撮影している地面の下に埋まってしまっているのです。
窓から見える家の中。昔のまま残っているのがまた痛々しいです。
まとめ
今までの100年で4回爆発しているようで結構危ない場所な反面この遺構が生まれた時の爆発では住民の避難がしっかり終わっていたため死傷者はいなかったようです。日本は地震大国、火山も沢山あります。過去の情報から学び備える事が、この日本という土地の上で安全に生きていく上で大切なのだと感じました。
しかべ間歇泉公園
洞爺湖を後にし、国道37号線、5号線278号線と走り、しかべ間歇泉公園へ向かいます。
この施設はなんと間歇泉が噴き出すスポットが敷地内にある道の駅です。
道中土砂降り。ほぼ海沿いのまっすぐな道で運転の難易度としては低かったものの、車のはねあげてくる水や走行速度の速さからくるたたきつけるようにぶつかってくる雨との戦いを繰り広げることになりました。
昼食
デデドン!こちらが「鹿部プレミアムたらこ御膳」です。お値段は1000円
道の駅内の漁協女性部運営の食堂で食べることが出来ます。
ヒラメが分厚くてでかいのなんの!一昔前の重い電卓のようです。ところでたらこ御膳とはいうもののたらこが見当たりません。一体どこに???
いました!ご飯と共にどうぞと言わんばかりにもっちり乗っています。こちらもでかい!鳥のささ身より少しでかい!!
さて、スーパー魚介コンボによっておなかが満たされたのでいよいよ間歇泉の登場です。間歇泉を見るためには入場料が必要ですが300円とリーズナブルです。
間欠泉
中に入ると間歇泉を見る席が並べられています。席の向こうに立ち入り禁止の領域があり、その中心から間歇泉は噴き出します。奥の岩の壁に窓がついていてそこから間近で間歇泉が噴き出ているのを見る事もできるようです。
噴き出すとこんな感じです。間歇泉は地面の活動。もっとドカーンと出てくるかと思いきやショオオオオォォォォ!っと思いの他上品に出てきました。
この間歇泉では地下26mから103度の熱水が2.6気圧の水圧を解放しようと噴き出してくるものだそうです。噴き出す元は意外と浅い所にあるんですね。
足湯
間歇泉を見るための入場料には間歇泉を見ながら入る事の出来る足湯の金額も含まれています。間歇泉は出るのに一定の間隔があるのでその待ち時間は足湯につかるのも良いですよ!
足湯にはタオルが設置してあります。良心的!
函館港津軽海峡フェリー
さて、足湯で少し疲れを癒し、函館の津軽海峡フェリーへ走ります。写真はフェリーターミナルの駐車場。バイク専用の駐車場があり、無料でとめれるので探してみてください。
津軽海峡フェリーは朝から深夜発まで幅広い時間帯で運航しており、船内設備も美しいのでとてもおすすめです。
津軽海峡フェリーに当日予約で乗るにはこのような紙に必要事項を記入します。
今回乗るのは深夜便なので時間が余ります。夜ご飯を食べに行くことにしました。
函館ラーメン「滋養軒」
駅前の繁華街にあるこのお店。函館の人はなぜか行ってしまう味らしいです。わかります。富山で言う「ひげ」みたいなラーメン屋さんなのですね。駐車場も駅から近いわりにちゃんとあります。
運ばれてきてびっくり。これ、、本当に味するのか・・・?と思うほどにスープが澄んでいます。抽出時間をミスって薄くなってしまった緑茶のような色をしています・・・!!
味は濃くもなく薄くもなく。癖があるわけでもなく。塩味なのに飽きない。こってりしているほど脂っこくはないけどコクを感じる。
乾麺にサッポロ一番塩味の物がありますが、あの味からこってりさと香りを極限まで抜き、うまさだけ残した・・というのは恐らく全く正確ではないのですが。とにかく超シンプルです。
確かにこのお店が駅の近くや繁華街にあったら締めの一杯に毎回行きたくなる。そんな感じの味です。
それにしても不思議です。この薄い色のスープの中に何が入っているのでしょうか。塩だけではないとは思うのですが・・・お茶だと思って飲んだら抹茶だったような気分です。(良い意味で)
今まで食べたことない程シンプルで衝撃的なラーメンでした。
フェリー乗船
さて、乗船です。夜になるとこれはこれでいい景色です。津軽海峡フェリーは船首がシャキーンと開いてかっこいいですね。水入ってこないのでしょうか。入ってこないそのテクノロジーもかっこいいですね。
乗船はいつも通り。『バイクで乗って人だけ上がる・航行中は車両上番には行けない』に注意です。
船内は非常にきれいです。シャワーめっちゃ綺麗でシャンプーも良いものが設置してありました。津軽海峡を渡るだけなので3,4時間しか乗りませんがもう少し長く乗りたくなってしまいます。
一つ注意があるとすれば布団が設置されていないグレードの部屋もあるので寝ようと思っている方は部屋の設備を確認しておくと良いでしょう。
それではおやすみなさい。