天気:曇り
旅程:穂別キャンプ場→札幌市内
距離:約218.6キロ
相変わらず天気は曇りです。昨日お風呂に入れなかったので急遽日帰り温泉施設を夕張市内で探しルートに加えます。
幸せの黄色いハンカチ思い出広場
38号線を走っていくと見える看板が目印
北海道に来たくなった理由の一つ、「幸福の黄色いハンカチ」という映画の撮影地を巡ります。
幸福の黄色いハンカチとは1977年に公開された山田洋次監督による映画です。
若きしころの武田鉄矢や桃井かおりが出演している他、高倉健がいい味出してます。
邦画にある「良い意味の生々しさ」と「北海道ののどかな雰囲気」がマッチしており北海道いいなぁとなりました。
北海道に行くならば一度見てみるのをお勧めします。
駐車場には夕張観光スポットと思い出ひろばの説明があります。カフェが併設されているようですね。
料金所を通ると建物が見えてきます。
寒い北海道の冬をこの木でできた建物の中で過ごし、生きていこうと思った昔の人は凄いなと北海道の歴史を感じる建物を見るたびに思います。
映画のラストで使われたハンカチをつるした鯉のぼりの竿が一番奥にあります。作中で使用されたのと同じタイプの服が乾してあり「おお、こんな感じで撮ったのか・・・」とシーンを回想することができます。
窓のすりガラスから見える鍋。木枠+すりガラスの組み合わせの建物はもうほとんど見ることができないのでレトロ感があっていい雰囲気です。
それでは中に入ってみましょう。
中に入ると一面に来場者のお願い事が書かれた黄色い紙が貼られているのがわかります。噂には聞いていましたが、ここまでびっしり貼ってあると紙じゃないみたいですね。
私が行った日は平日なのもあり閑散としていましたが、これだけ多くの人が来場して願い事を書き残していったと思うと不思議な気分です。
窓際に写真が・・・?
なんと鉛筆画でした!桃井かおりの「勇さ~ん」という声が聞こえてきそうです。
こんな絵が描けるようになりたいものです。
他にも撮影で使用された2台のファミリアのうちの1台や・・
高倉健が作中で使用していた衣装があります。
こうやって見るとシンプルで、説明にもある通り昔の人って感じですね。
でも高倉健が着ると何ともいい味になります。シブい。
私も高倉健のような歳のとり方をしようと決意しました(笑)
他にも屋内は昔使われていた台所や
作中に登場した居間が再現されています。
この居間のスペースでは山田洋次監督と大学生がしあわせをテーマに対談をする動画が放送されていました。
この現代にはない見ていると寂しいような懐かしいような気持になる建物やインテリア
イイですわ~~
さて、高倉健パワーを取り入れたところでお風呂に入りにレースイの湯に向かいます。
レースイの湯
こちらはホテルマウントレースイです。日帰り入浴は正面の大きな入り口ではなく奥にある下の写真の入り口から入ります。
山の中ですがしっかりグローバル化してますね。とても日本語の上手な日系の外国人の方が間違えて入ってしまった私を誘導してくれました。
日帰り入浴はこちら
温泉は夕張市民だと少し安くなるようです。普段は大人700円です。
受付の方の愛想がとても良く温泉に入る前からいい気分です。
温泉は仕切り付きの洗い場にレバーで温度調節できる蛇口。石鹸類はすべてついており現代の温泉といった設備です。
ジャグジーや温度別に分けられた湯舟と露天風呂があります。
内風呂といっても壁面は三階建て程の高さの天井から全部ガラスで採光面積が広く、非常に開放感がありました。
感想:昼の露天風呂ってやっぱ気持ちいい~~~!!(露出)
石炭博物館
お風呂の後は石炭の歴史村へ。
2018年春にリニューアルオープンしたばかりの建物はガラス張りでとても奇麗です。受付のお姉さんも綺麗です。
この石炭博物館、実際の炭鉱を整備して見学できるようにしている点で日本唯一であり、多数の皇族の方も見学に来ているというロイヤルお墨付きスポットです。
こちらが石炭の素の一種、メタセコイアの木です。触ると動きそうな葉っぱの形をしていますね。
石炭は大昔の植物が腐敗せずに地中の圧力で変化したものです。
石炭の層が1メートルできるためには数メートル~10数メートルの植物が堆積しないといけないそうです。
人間は掘り出してホイホイ燃やしていますが、いざ人工的に作ろうとすると結構大変そうですね。
地上の見どころ
こちらが掘り出された石炭の塊。
石炭も炭とあるだけあって質によって燃やした時に出てくるエネルギーが違うのですね。
表面はキラキラ濡れたような見た目で奇麗です。
こちらは洞窟の中で掘削作業をするために空気を送るためのコンプレッサーです。
1922年にアメリカから手に入れたとあります。約100年前からこんな大きな機械を電気で動かしていた様です。
うねうねな部分針金の外側と針金が巻き付けてある内側のパーツの間に微妙な隙間があるのが見えるでしょうか。
あの小さな隙間を保ちながらこの背丈ほどもある大きな機械が回転していたんですね。不気味です。
このモーター部分の構造はどこかで見た事が、、あれです!電気自動車のモーター。
過去の技術の積み重ねや改良の上に現代の技術は成り立っていることを感じます。
さて、展示をぐるぐる見ているとエレベーターがあります。おそらく地下1000mは盛っています(笑)
地下の様子
奥に進むにつれて現代に近くなっていきます。時代ごとの炭鉱の様子をマネキンで展示しています。ボタンを押すとしゃべりだすので結構ビビります。
地中でも馬を使っていたのですね。馬も交代制で働かせていたようです。やはりずっと地中にいたら参るのでしょうか・・・
ヘッドランプとその電池です。こんな鞄ほどの大きさの鉄の塊を背負って作業をしていたのですね。
電気のない時代はガス式のランタンで作業をしていたようです。火を使うと地中からガスが出てきた時に引火してしまうので当時の炭鉱での作業はより危険なものだったのでしょう。
日常の中でも技術の発展によって当たり前に安全な物が、つい100年前まではなかったり危険と隣り合わせでだったのですね。現代に生まれてこれた幸運に感謝です。
掘削するための機械も多数展示されています。どれも大きかったり空気圧で動いたりと普段目にしているものに近いものでも地中用の仕様になっています。
落盤が起きないように画面左側の持ち運びのできる柱で天井を支えています。正直現代のコンクリートのトンネルに慣れているとこれだけで崩落が防げるとは信じられません。
体当たりですね。
地下にたまる地下水と一緒に汲み上げるパイプとともに出口に到着です。一方通行となっています。
地下水の量が結構多いらしくその汲み上げで経費が掛かるようです。自然相手は大変ですね。
ちなみにこれは地上の山肌出ている石炭です。
昔の人はきっとこれを見つけて石炭を掘る場所を決めていたのですね。
普段絶対に見ることのない景色が見えるので博物館だと毛嫌いせずに行くのをお勧めします。
重機好きやレトロなアイテムが好きな方にもおすすめです。
「あきんど屋」夕張メロンソフトを食べる
38号線を少し南に引き返し「あきんど屋」へ夕張メロンを食べに行きます。
ちなみに隣の八百屋さんでは夕張メロンがちょうど熟れている状態(日持ちしない)と言う事で超お得な値段で売られていました。一度覗いてみるのいいかもしれません。
こちらが夕張メロンと北海道ソフトクリームのコラボレーション「おおばんぶるまい」1000円です。お値段も大盤振る舞いですね(笑)
まあパフェでご当地ものなのでこの位が妥当でしょうか。
今年はメロンが大きくなりにくかったようです。その中でもいつも通りの値段で提供していただけるのはありがたいですね。
味はどちらも北海道!おいしいです。
個人的にはメロンの地なのにメロンよりソフトクリームが美味しかった(笑)
きっとメロンより先にソフトクリームを食べてしまったのでメロンの甘さを感じにくくしてしまったのでしょう。
要注意です。「おおばんぶるまいはメロンから」ですよ(笑)
オイル交換
出発の直前にしたオイル交換から2500キロ程走ったのでオイル交換をします。
つい1週間前の事なのにあっという間に2000キロ以上走ってしまったことに気づき北海道の広さを実感します。
ちなみに店員さんと冬の北海道のバイク事情を聞くと昔はやはり冬はバイク屋さんは何もやることがなかったそうです。(今は他の地方に修行をしに行くそうです)
夏はレッカーで呼ばれた時、数時間単位で迎えに行かなければならなくて大変そうだと思いました。
オイル交換後はやはりギアがスコスコ入りますね。心なしかエンジンの回転も軽いです。
次回は洞爺湖経由で函館まで行く予定ですお楽しみに~